星ひろい

5 : 静かな森

僕らは森へでかけた。

 真っ暗な森は怖いような感じもしたが、ミレニアムは全然平気そうだ。彼はくんくんと鼻を鳴らしながら、どんどん先を歩いていく。彼の姿が遠ざかって、はぐれるんじゃないかと心配し始めた頃、ミレニアムが、分かれ道の間にある切り株の上で待っていた。

 右の道は真っ暗で、先に何があるのかさっぱり分からない。左の道はそれに比べればまだ明るい。ミレニアムは、ひげをなでながら、僕がどちらに決めるのかを待っている。